中学数学の壁①

 

「算数が得意!」「テストは100点ばかり!」と言っていた小学生たちの多くが中学の数学で躓きます。

 

もともと「算数が嫌い」 「苦手!」と言っていた子たちはもう何が何だか分からなくなり、”数学” がとてもつらい時間になります。

 

もともと苦手だった子は、最初の単元 ”正負の数” のマイナスを引く、マイナスにマイナスを掛ける、そのあたりで思考停止になりますが、多くの中学生の最初の壁が、中1の中盤にでてくる ”一次方程式の利用” です。

 

 

そう、文章問題が中学校でも出てくるのです。

 

しかも、中学生になると数字だけでなく、文字式(X、Y等を含む式)で解かなければなりませんので、”問題文を読まない子”  ”理解できていない子” はとんでもないことになります。

 

例えばこの図と問い。

 

”縦がx、横がyの長方形があります。この長方形の周りの長さを求めなさい。”

 

 

 

という文章問題とはとてもよべない問題でも、

 

かなりの割合の中学生が ”xyc㎥” と答えます。

 

もうこの ”縦x横yの絵図” を見て反射的に面積を求めてしまうのです。

 

そして、いや周りの長さだよというとまた考え込んで、こう言うのです。

 

長方形の周りの長さを求める公式は習っていません!  と。

 

 

確かに、長方形の周りの長さは公式としては教わりません。
小学校ではこのように文字ではなく数字で聞かれるので、

 

(5+10)×2=30  

 5×2+10×2=30   

 5+5+10+10=30       30c㎥

 

と答えを出してきた子でも、文字式になると

 ”公式を習っていません” と言いだします。

 

 

何人から同じセリフを聞いたことでしょう。

 

これは、本質的な理解をせずに計算ドリルや同じような問題プリントを大量に速く・早く手順通りに求められてきた弊害です。

 

理解を置き去りに公式で答えを出す学習を強いられてきた弊害です。文章を、言葉の意味を深く読まずに、数字しか見ないように訓練されてきた弊害なのです。関連動画

 

小学生のうちは、”出来ればいい” ”正解が出ればいい” ”早く解けたほうがいい” というのは間違いです。ゆっくり、その子のペースで、理解したうえで解くことが大事なのです。

 

理解出来ていないことは絵に表せませんから、計算問題でも絵図にしてゆっくり理解しながら解くというやり方のほうが、急がばまわれで近道なのです。

 

 

地頭を鍛える学習教室の ”お絵かき算数ドリル” には、”方程式” や ”連立方程式” 、その他中学で出てくる文章問題が形を変えて沢山出てきます。

 

そして子どもたちはそれぞれ、”解き方を教わらずに絵図で”自力で解きます。

 

小学1年生が解いた問題





 

ですから、中学で習う時には「あ、この問題解いたことがある!あの時は苦労したなぁ」と思いつつ、”方程式” というものを使うとこんなに簡単に解けるのかと、初めて習う ”方程式” を深く理解することができるのです。

 

もちろん解いたことがないパターンの問題でも、応用力抜群の子たちが困ることはそうありません。絵図を描いて自力で解く学習は解いたタイプの問題しか解けなくなるパターン学習と違うのですから。