先取り学習④

 

現代の子育て環境では親の努力ではどうにもならないこともあります。子どもの群れ遊び、多くの兄弟・姉妹、大人の目の届かない自然の遊び場等、そういった中で様々な体験をし、地頭を鍛える機会が絶対的に足りません。

 

遊びや日常生活を通じた様々な体験が少なくなった分、補ってあげる必要があります。

あとは勉強で補ってあげるしかないんです。

 

だからといって、あとで習う教科書の内容を先にやらせるような無駄なことをさせてはいけません。子どもの地頭を鍛えられる時期は短いのですから。

 

<S2級-17>★★★★★

お猿のもん吉が、お小遣いを持って激辛バナナを買いに行きました。7房買うには持っているお金では120円足りませんが、6房買うと40円余ります。激辛バナナは1房8本だとすると1本あたりの値段は幾らでしょうか。また、もん吉は幾ら持っているでしょうか。

これは次男が小学2年生の頃に解いた問題です。

中学受験算数でいうところの「過不足算」というやつです。

 

中学生なら方程式をつかって解く問題です。

バナナ1本の値段をXにして、

8X × 7-120 =8X ×6+40
 

しかし、先取り学習をさせていないので、方程式はもちろんかけ算の筆算も使えません。

1房少なくて40円あまり、1房多くて120円足りないことから、1房が160円だとわかったら、面倒でも160+160+160+160+160+160 と足し算で答えを出しています。

 

知らないからこそ工夫をし、知らないからこそ面倒なやり方でやるのです。

だから、便利なやり方を習ったときに、

 

”なんだよ、かけ算の筆算って便利じゃん!”

”なんだよ、方程式って超便利じゃん!”

 

となり、授業中に深く理解できるのです。

 

遊びや日常生活を通じた様々な体験が少なくなった分、理解を助けるための準備の学習をしておけばよいのです。

 

ただ、やり方だけを先取り学習で教え込んでも上手くいかないのです。