学習習慣という迷信②

 

”とりあえず机の前に座らせて毎日少しずつでも勉強をさせる” ことが学習習慣だからと、やらせる内容は…とりあえず学校の宿題、学校準拠のドリルやワーク、計算プリントをさせる家庭がほとんどでしょう。

 


 しかし、過去どれほどの家庭がその作戦で失敗してきたか、今なお失敗し続けているか、事実に目を向けてみる必要があります。

 

そもそも狙い通りに ”学習習慣” がついたのなら、これほど多くの塾は必要ありません。

小学生の頃は狙い通りに家庭学習ができていたのに、中学生になって ”家で勉強できない” ”学校の勉強についていけない” という子はもっと少ないはずです。

 

 

多くの子どもたちを見てきて、毎日1~2時間勉強する習慣がついていても ”なぜ?” という疑問を持たない子が多いことに気がつきました。 

 

”どうして?” ではなく ”答え” を知りたがるのです。

 

とても簡単な問題でも自分で考えようとせずに ”解き方” ではなく ”答え” だけを知りたがるのです。勉強には顕著にでますが、これは普段の生活でも同じことです。

小さいころから ”学習習慣” をつけるという名目で、楽しくもなんともない作業のようなプリント学習を強要されて、本来遊びや日常生活、自然体験の中で育つ ”なぜ?” ”どうして?” という感情を殺されてきたからでしょう。

 

 

好きじゃないこと、楽しくないことを人に ”強要” されるときの心はどんな状態になるでしょう。大人も自分のことに置き換えてみれば想像するのはそれほど難しくないでしょう。

 

きっと ”嫌な気持ち” になるでしょう。理不尽さに ”癇癪” をおこしたくなるでしょう。 それでもどうしても逃げられないとしたら ”考えない” ように心を閉ざすことでしょう。

 

大人でもお金を稼ぐためにやりたくないこと、嫌なことやるときは、自分の心のスイッチをオフにして取組みませんか? やりたくない、嫌だという気持ちが大きければ大きいほど、どんどん気持ちがすさみ、無力感、倦怠感にとらわれていくはずです。

 

 

子どもは学校で評価される内容に合わせて ”興味” を持つことも ”知ろう” とすることはありません。身の回りにある ”不思議” や ”不便” それが学ぶ原動力になっていきます。

 

 「どうして月はいつも違う形をしているんだろう」

 「なぜ雨が降っていないのに葉っぱが濡れているんだろう」

 「ここにはなんて書いてあるの?」

 「これを買ったらいくら残るかな?」

 

幼児~児童期は、机の上で知識を詰め込むよりも、そういった ”興味” ”疑問” を掘り下げる環境を整えてあげた方が地頭の良い子になります。

 

知りたくもないことを強制的に詰め込もうとすると心と頭が拒絶しますので、教えても教えても忘れる、練習しても練習しても間違える、無表情で言われたことを言われたとおりにこなす、そうした負のサイクルに入っていくことになります。

 

ですから、小学生の ”勉強” には注意を払わなければいけません。暗記や計算といったただの作業のような勉強を強要すると、一部の例外の子を除き、殆どの子は ”知りたいことを学ぶ” という、本来楽しいことさえ嫌いになります。

 

大量の知識習得期である中学生時代の準備としては、勉強を嫌いにしない、吸収力を高める、思考力を高める、そんな工夫が必要です。

 

問題:こうえんで おとこのこが5人あそんでいます。おんなのこは7人あそんでいます。ぜんぶで何人あそんでいますか?

 

式:(ぜんぶでは足し算だから) 5+7=12 こたえ: 12人 

 

こうした教科書準拠の全然頭を使わない問題を毎日10問やるよりも、

 

<S6級-45>★

河童のケロンタ君が晩御飯のおかずに鮎を捕まえにきました。ケロンタ君は泳ぎが上手なので1分間に4匹捕まえることが出来ます。ケロンタ君の家族は全部で5人いて1人8匹食べるそうです。全員分の鮎を捕まえるのにかかる時間はどれくらいでしょうか。

 

こうした解き方を知らない問題を週に2問、楽しく絵を描いて考えながら解く方が、地頭が鍛えられると思いませんか?