地頭を鍛える学習教室の金森です。

 

地頭を鍛える学習教室は、どんぐり倶楽部の理論・理念に共感し、ひとりでも多くの子どもが心も体も頭も健全に育つためのサポートをしています。

 

 

どれだけ丁寧に教えても、どれだけ優しい教材を使っても、何度同じことを教えても、どうしても頭に入らない。説明が全て素通りしてしまい頭に残らない子に会った事はありませんか?

 

お読みになっているのが、学校や塾の先生なら「最近はそんな子が多くて大変!」という声が聞こえてきそうですが、物事を理解できない子、そもそも理解しようとせず固まる子、理解しようと頑張っているのにどうしても理解できない子が結構います。

 

以前はとても悩んでいました。

 

「なぜ こんな簡単なことが理解できないんだろう」 と。

 

解りやすく図にかいて説明して、例題を一緒に解いてあげて、じゃあ練習してみようと言った時点で何から初めて良いか分らない、覚えていない、思考停止状態です…。

 

それでも反復練習で「わかっていない」のにその場は「出来る」ようになりますが、その単元が終わったころには前の単元の内容を忘れている状態に…。

 

「こんなことをしていても子どもは賢くならない!」

 

根本的な解決方法を探しました。

 

素通りする頭

こういう子が増えています

 

「これって、たし算? それとも かけ算?」

  

体験学習にきた子たちからよく聞く言葉です。

 

例えばこのS6級(小1向け)の問題

 

きよはる君はひろあき兄ちゃんが泣くとつられて泣いてしまいます。ひろあき兄ちゃんが1回え~んと泣くと、きよはる君は3回え~んといてしまいます。まひろ兄ちゃんが隣の部屋で聞いていたら、12回え~んと泣く声がしました。きよはる君は何回泣いたでしょうか。

 

正解は  

ひろあき     1回  2回  3回

きよはる     3回  6回  9回

え~んの数   4回  8回  12回

 

体験学習に来た小学2~3年生の大体8割の子が間違えます。  

 

≪小学3年生≫   

S6-36×①

 

≪小学3年生≫   

S6-36×②

 

 ≪小学3年生≫ 

S6-36×③

 

 ≪小学3年生≫   

 S6-36×④

 

≪小学3年生≫  

S6-36×⑦

 

≪小学2年生≫  

S6-36×⑤ 

≪小学2年生≫   S6-36×⑥

 

 

学校の成績がそんなに悪くない、いや、良い子たちでもそうなのです。

 

学校で習っていないタイプの問題に

 

全然歯が立たないのです。

 

ちなみに、絵を描くと年長さんでも解けます。

(次男6歳2ヶ月)

なぜでしょうか?

 

初めて目にする問題を、解ける子と解けない子

 

その子たちの違いは何でしょうか。

 

すらすら文章を読めるかどうかの違いでしょうか?

 いいえ、すらすら音読できても、文章の場面を読み取れない子が多いです。

 

漢字や言葉をたくさん知っているかどうかの違いでしょうか?

いいえ、語彙は少なくても抜群の応用力を発揮する子たちがたくさんいます。

 

計算が速いか遅いかの違いでしょうか?

いいえ、計算スピードが抜群の子たちの理解力が悲しいほど育っていませんでした。

 

 

「読み・書き・計算」は大切です。

 

しかしそこを徹底的に鍛えても、初めて見る問題を工夫して解けるようには育たないのです。