小学1・2年生は学校でたし算・ひき算の文章問題を次のように解くように教わります。

 

数字に丸をつけて、何算かわかる言葉を探して線を引きましょう。

 

「ぜんぶで」は足し算、「あわせて」は足し算、「みんなで」は足し算・・・

 

「のこりは」は引き算、「ちがいは」は引き算、「さは」は引き算・・・

 

そして、このパターンで解ける問題ばかり反復練習をさせられます。

 

では、そうした子たちに下の問題を見せるとどういう反応をするでしょう?

 

お絵かき算数ドリル<S6級-81>★

やまと君が十五夜に団子を食べながらお月見をしています。満月がとっても綺麗です。でも、お月様を見ている間に、団子が減っていました。初め15個あって、やまと君と弟のやひろ君が2個ずつ食べただけなのに、7個しか残っていません。どうやら狸が出てきてこっそり食べてしまったようです。狸に食べられた団子は何個でしょうか。

 

数字は 15個、2個、7個と3ヶ所にあります。この時点でパターンと違うので混乱します。

「なに算かわかる言葉」は、、、「残って」を見つけてひき算の式を立てる子はいいほうです。

 

15-2=13

15-7=8

7-2=5

15-7-2=6

 

全て不正解です。

 

子どもたちが身につけた文章問題の解き方が間違っているんです。

あるパターンの問題だけしか正解しない、応用が利かないやり方なんです。

 

絵を描くというやり方は、どんなパターンの問題にも対応できます。

 

同じ問題を絵を描いて年長さんが解いた画像です。

問題文は読んであげました。

 

「十五夜」という言葉を知らなかったので教えてあげましたが、あとは何も教えません。

 

記憶のデータベースを探って満月を描き、お団子を食べた楽しい記憶を呼び起こしながら絵にしたのでしょう。

 

「2個ずつ食べた」も普段から兄弟で分けあっている経験から的確に絵にしています。


1年間で2,200円

1年間使える教材が2,200円

※サブスク(定期購入)ではありません。

※個人情報を登録する必要もありません。

 

学習は週1~2回

質の高い学習は、週に1~2回で十分効果が出ます。

1回にかける時間はその子次第、大体15分~60分です。


家庭学習

家庭学習なので、教室に通ったり通信教育のような提出は不要です。

※不安な場合は近くの教室に通うこともできます。

 

親は教えない

自力で考えるようなるためには、完全にノーヒント、親が教える必要はありません。

※知らない言葉は教える必要がありますが、解き方のヒントになる言葉は教えません。

 


間違えても伸びる

学習そのもので力がつくので、正解・不正解にこだわる必要はありません。間違えは宝物です。失敗を恐れない子に育てましょう。

※間違えた問題は期間を置いて再挑戦。あくまでも自力で正解にたどり着いてもらいます。

国語も伸びる

算数の文章問題の形をとっていますが、国語の力がまず伸びていきます。学習自体が「読解」の訓練になっているからです。


人は視覚イメージで考える

人は言葉で考える。

 

こう信じている人は多いと思います。

 

しかし、人は言葉で考えているのではありません。

言葉を身につける前の幼児は考えていないことになります。

 

言葉を持たない動物たちだって、生きていくためにいろいろ考えています。

 

子どもだけでなく大人に対しても「わからない」人に説明するときに、

絵図を描いて説明すると伝わりやすいですよね。

 

頭の中では文字ではなく、文字から再現された視覚イメージで考えているからです。

 

だから、話の内容がわからないことを「話が見えない」といい、「絵図を描く」には絵を描くという意味の他に「目的達成のための計画を頭の中で考える」といった意味があるのです。

 

英語でも「わかった」というときに「I see.(わたしは みえる)」 と言いますね。

見えるというのは、頭の中で再現できるということ。

 

 

自分で言葉を視覚イメージに再現することです。

 

自分でオリジナルの絵をかくから理解が深まり、忘れないんです。

 

だから、

 

だと、理解が深まらず、すぐに忘れてしまうんです。

 

そして、他力を使って理解する、思考すること慣れてしまうと、自分で考える力は育っていきません。

 

こぐのに力がいらない電動自転車を子どもに与えたら、自転車をこぐことで身につくはずだった筋力はつきませんよね。

算数の文章問題なのに国語も伸びる

算数の文章問題を解いているのに国語も伸びていきます。

 

算数の文章問題の言葉を一つ一つ丁寧に絵にする(視覚イメージに再現する)ということは、「一つの場面を細部に注意しながら(緻密に)見る」ということです。

 

国語の読解は「複数の場面を曖昧(大雑把)に見続ける」ことなので、同じこと(視覚イメージに再現する)をしているのです。

 

一場面を緻密に視覚イメージを再現するか、複数場面を曖昧にイメージ再現するかの違いです。

 

緻密にできれば大雑把も容易です。

しかし、大雑把しかできないと緻密は難しい。

 

だから、子どもたちには算数の文章問題を細部に意識をしながら(言葉一つ一つを絵にしながら)解くという練習が大切なのです。

 

絵を描かなくても式で解けるから、絵を描くなんて時間の無駄! ではないのです。

 

 

高学年が解けない問題を年長さんが解く

ある小学校で、高学年の算数演習授業に入った時に下の問題を出題したら、

 

「わかんない」「何算?」「習ってない」

 

という返事が返ってきて正解にたどり着いた子はほとんどいませんでした。

 

<お絵かき算数ドリル S5級-05>

三つ目小僧チームと一つ目小僧チームがドッジボールをしています。

三つ目小僧チームのほうが2人多いようです。全員の目の合計は22個です。

三つ目小僧チームは何人いるでしょうか。

 

絵を描いて解くということを知らないから仕方がないと最初は思いましたが、

 

「絵を描いて解くんだよ」

「絵を描いて、問題文に合わせてその絵を動かすことが考えることなんだよ」

 

と言っても解けない子が結構多いことに驚きました。

 

 

文章問題は、解き方を教わって、その通りに式を立てて計算をして答を出す。

ということに慣れすぎているのでしょう。

 

では、その算数の常識に染まっていない就学前の子どもの場合はどうでしょう?

 

「言葉を絵にして答を出してみよう」と言って、まだ文字を読めない年長さんに1文ずつ読んであげると、しっかり絵を描いて答えまでたどり着いてしまいます。

 

算数の先取学習をしていない子ほど、自由に絵を描いて正解にたどり着きます。

 

親(保護者)のやること

この学習は親が教えてはいけないものなので、「親が教えなければならない」ということはありません。

 

◎教材を購入する。 1年間分 2,200円 (複数学年同時購入で割引あり)

◎クロッキー帳(大)を用意する。

◎えんぴつ・色鉛筆を用意する。

◎週1~2回、学習をする時間を用意する。

◎飲み物とおやつを用意する。

◎問題文を読んであげる。

◎ヒントや解き方を言わない。

◎年長さんは不要ですが、小1からは答え合わせをしてあげる。

 

 

 

教材

リンクすると実際の問題を見ることが出来ます。

 

S7級 100問  ・・・5歳~年長さん

S6級 100問  ・・・小1

S5級 100問  ・・・小2

S4級 100問  ・・・小3

S3級 100問  ・・・小4

S2級 100問  ・・・小5

S1級 100問  ・・・小6

ZUKEI 50問  ・・・小6~中学生

 

5歳~小6まで使える内容と量です。

(ZUKEIは小6~中学生向け)


年長から始めた子は当該学年の問題で丁度良いですが、途中から始めた子は1~2学年下の問題から始めるのが丁度良いです。