子どもたちの環境

 

家庭ではテレビがいつもついていて…

 

遊びと言えばテレビゲーム…

 

習い事で忙しい毎日・・・

 

外で思う存分に遊ぶ時間がなく…

 

いつも何かに急かされている毎日… 

 

普段の学習は単純な計算問題や漢字練習ばかり… 

 

子どもたちが自分で頭を使う場面がありません

 

ご飯のおかずを人数分に分けたことのない子…

 

お湯を沸かしたことがない子…

 

虫取りをしたことがない子…

 

包丁を使ったことがない子…

 

砂場で遊ぶのを止められている子…

 

ありの行列を眺めたことがない子…

 

なんでも教室で指導者に教わる子…

 

お手伝いをしない子…

 

学力の素になる実体験が足りません。

 

物を分けた経験がないと割り算の理解に苦労します。

 

沸騰すると水が増えると思っている高学年の子がいます。

 

正方形と立方体を描き分けられない中学生が多くいます。

 

カブトムシとひよこの足を両方とも4本にする子がいます。

 

何かをする時に、逐一指示を待つ子がいます。

 

 

学校で習う勉強は、すでに経験していることの整理学習です。

 

実際に経験していないから、全部丸暗記しないといけなくなります。

 

賢い子は、学校で賢くなっているのではありません。

 

普段の生活の中で賢くなっているんです

 

 

 

 

消えてしまった環境

毎日学校から帰ってきたら、ランドセルを放り投げて外に遊びに行く。

 

こんな子は、今の日本で何パーセントいるのでしょう。

 

退屈な勉強、嫌な先生、でも毎日外で思う存分に子ども同士で遊ぶことで、昔の子どもたちは心のバランスをとっていたのでしょう。

 

子ども同士の自主的な遊びは、好奇心を増幅し、知恵を絞り、工夫を凝らし、多くのことを学べます。

 

以前なら、毎日習い事をやっている子もいなければ、土日のスポ少もほんの一部の子たちだけでしたから、暇を持て余した子たちが集まっていました。

 

上級生は下級生の面倒を見て、遊びのリーダーたちは全員が遊べる遊びを考えて、ルールも自分たちで作って楽しんでいました。