「小さな魔女の見習いさんが、黄金色に輝くススキを集めて空飛ぶほうきを作りました。」
この文章がわからない高学年がいたとしたら、発達障害や学習障害、ディスレクシアを疑った方が良いのか?
疑うのはまず、「魔女」「見習い」「黄金色」「輝く」「ススキ」「ほうき」といった言葉からイメージがわかない(視覚イメージが再現されない)のではないかという事。
●「魔女」が出てくる物語と出会っていないのかなぁ。
●出会ったとしても味わうことなく素通りをしたかも。
●「見習い」という言葉は普段使わないから知らないだろうなぁ
●「黄金色」もあまり使わないから漢字の意味も含めて教えてあげよう。
●ススキはあの辺にあるから目にはしているだろうけど、言葉とつながっていないかも。明日持ってきてあげよう。
こういう配慮が出来る指導者が増えてほしい。
音読させよう、なぞり書きをさせよう、写させようという指導では解決しません。
算数語もおなじです。算数障害を疑うのではなく、言葉を正確に視覚イメージに変換できていないことを疑い、足りない実体験(原形イメージ)を補うような指導をしてあげればいい。
指を使わせてあげればいい。
絵図で理解しながら身につけさせればいい。
理解するまで大量にやらせるやり方をやめればいい。
理解を伴わないただの(作業)手順を繰り返しやらせて覚えさせても、理解していないから忘れます。ざるで水を救うようなもので、その無力感から先生の心もよれていくでしょう。
だから家庭の問題だと決めつけて先生を守る管理職の言動も理解できなくはありませんが、その守り方は間違っています。
先生に、確かな結果が出る指導法を伝えるのが管理職の役目でしょう?
大人はすぐに障害のせいにするのではなく、先ずは子どもの育て方と指導方法を見直した方が建設的です。
しかし、現状学校では指導方法を変えることなく、家庭のせいにする人が多いです。
家庭では育て方を変えることなく、子どものせいにするかお金で解決をしようとする人が多いです。
結局、子どもたちは無駄な努力を強いられ続けて、自尊感情を持てずに育ちます。
塾へ放り込むならまだ我慢が出来ますが、学習障害でADHDも併発しているなどと向精神薬を安易に飲ませることには我慢がなりません。
算数障害(ディスカリキュリア)とは?症状、診断、対処法まとめ
算数障害の具体的な症状は、例えば、
・簡単な数字や記号を理解しにくい
・繰り上がり、繰り下がりが理解できない
・数の大きい、小さいがよくわからない
・文章問題が苦手、理解できない
・図形やグラフが苦手、理解できない
等々が挙げられます。
いつから困難さが生まれるのか
学校生活においては、最初に足し算の繰り上がりや繰り下がりを覚えて計算することに困難が生じます。ここでつまづくと、九九表を覚える際にも同年齢の児童の水準を下回ります。この段階で教師や保護者は「もしかして算数障害なのかな」と気が付くパターンも多いです。
算数障害の困難が特に大きくなるのは、子どもが9歳を迎える時期です。この年齢は、学校生活において、高度な算数の勉強が始まる時期にあたります。抽象的な問題や手続きの多い問題が増えるため、低学年の時はなんとかついていけていても、この時期に顕著な困難さがうまれる場合があります。
引用元:https://h-navi.jp/column/article/74
そのうち過半数の子を「算数障害」と言い出すのではないでしょうかね。
長男が中1になった時、
「このあいだ小学校算数の復習テスト(全部計算問題)があったんだけど、合格したのはクラスで6人だった。」
35人程のクラスでたった6人・・・。
頭が痛くなるほど徹底反復させてきた結果がこれね。
小学校しか知らない先生は、最後にきっちり仕上げて送り出したというでしょうが、小、中を見ている塾の先生や中学の先生にとってはもう見慣れた光景。
小中の交流がもっと進むといいですね。
長男はくだらない間違いはあったものの、一応合格だそうです。
くだらない間違い・・・半径2cmの円の面積 2×3.14 でやったそうです(苦笑)でもこの問題の数字では、面積も円周も同じ数字になるから、設問としてよくないですね。
6年間、週に4~5時間も算数の授業にあてて、毎日嫌になるほど宿題を出して、計算ドリルを2回転3回転もやらせて、、、これ?
遊ぶ時間を削って学習習慣をつけて、、、これ?
●ャレンジ、ス●イルゼミ、その他通信教育や学習教室に通わせて、、、これ?
可哀そうにもほどがありますね。