読めて意味がわかること①

 

漢字の学習についてよくこんなアドバイスをします。

 

漢字は読めて意味がわかることが大事です。

 

まずは ”読める” こと、

 

次に ”意味” がわかること、そ

 

の2つはしっかり見てあげて、”書き” は余裕があったら ”IF法(どんぐり倶楽部のイメージフィックス法)” で覚えるようにするといいですね。

 

余裕があったらですからね。

 

小学生の漢字学習では、”漢字ドリル” を使うことが多いです。

 

最近は漢字ドリルとセットの ”ドリルノート” までありますので、全員同じような練習をさせられます。

 

右の ”漢字ドリルの進め方” を見ると、突っ込みどころ満載ですが、”読み” と ”書き” の練習をさせようとしています。

 

”意味” が抜けてしまっているんです。

 

”対比” の意味を知らなくても、”要約” の意味を分かっていなくても、ドリルとして学習できるのです。

 

何度も何度も意味が分からない漢字、熟語を練習することが当たり前になると、普段の生活でも「これってどういう意味?」と聞いてこなくなります。

 

学校ではたくさん出てくる熟語の意味など教えてくれません。

 

教えてくれたとしても、普段からその ”熟語” に触れていない子は意味が分かりませんのですぐに忘れます。

 

以前、”往復” という言葉の意味が分からないという5年生を、教室の端から端まで歩かせて ”片道” ”往復” それぞれ1つの漢字の意味まで教えました。

 

翌週、さらに翌週同じことをしてようやく ”わかった!” と腑に落ちたようでした。

 

言葉の意味が分からないということは、言葉からイメージが浮かばないということで、イメージの元になる体験が少ないか、体験に基づくイメージはあってもその ”言葉” と結びついていないということです。

 

体験していなければゆっくり体験させてあげて、体験していればその ”記憶” と ”言葉” を丁寧につなげてあげることが必要です。

 

その為に必要なのが、”遊び” ”のんびり穏やかに過ごす日常” そして”良質な親子の会話” なのです。

 

子どもたちは漢字ドリルで言葉を増やしていくのではないのです。