はっきり言いますが

小4くらいから学校で習う授業の内容が難しくなってついていけなくなったから、

 

補習塾へ行かせる。

 

家庭教師をつける。

 

家庭学習の時間を増やす。

 

気持ちはわかるけど間違いです。

 

中受の進学塾に行かせる。

 

なぜ? 大間違いです。

 

授業内容が小1の頃と同レベルだったら困るでしょ?

 

授業が難しくなるのは当たり前です。

 

頭が悪くてついていけない、理解力がないからついていけない、と思った方がいいでしょう。

 

正確に表現しようとすると

 

 

実体験が少ないうえに、考えられない状態にさせられているから授業の内容が理解できない

 

低学年の頃から理解できていなかったことが、小4辺りで発覚してきた

 

ですかね。

 

もちろん、テストの点数で判断してはいけません。

 

同じような計算問題を大量に素早くさせるテストなど、ミスが多くても、時間切れで点数が取れなくてもOKです。 

 

理解できているかどうかです。 

 

塾に行く子が多いから、 

 

「頭が悪い子が塾に通う」 

 

という昔の否定的なイメージが

 

 「教育に関心が高い家庭が塾に通わせる」 

 

にすり替えられていますね。 

 

塾業界のニーズと親の「我が子の頭が悪いなんて認めたくない」という想いがうまくマッチしたんでしょう。 

 

「公立の学校の授業の質が良くないから」という方も少なくないと思いますが、 

 

「授業の質の悪さ」と「子どもの理解力の低さ」を比較したら 

 

圧倒的に「子どもの理解力の低さ」が問題だと思った方がよいです。 

 

実際は授業の質も相当悪いですが… 

 

その酷い授業でも深く理解してしまう賢い子はいますので。 

 

そしてその流れで中学受験塾へ。 

 

「決して学校の勉強に困っているわけではないけれど、より良い教育環境を子どもに与えたくて。」 

 

私立中学がよい教育環境かはわかりませんが、そこに至るまでに子どもを潰すことになるかもしれませんよ。 

 

話を戻します。 

 

子どもが学校の授業についていけなくなってきた場合、大事なのは現状分析です。 

 

そして原因分析、そして対策を考えればいいんです。 

 

子どもを良くみましょうということです。 

 

そして、なぜそうなったのかを考えることです。 

 

対策はその後です。 

 

小学校、中学校、高校と塾に通わせて、本来子どもが考える定期テスト対策、学力テスト対策、受験対策を塾に任せて、社会に出て通用する子に育つと思います?

 

自分で考えることをせず、 

 

自分で学ぶことをせず、

 

判断することを避け、 

 

チームとして自発的なコミュニケーションも取れず、 

 

言われたことは体と心が悲鳴をあげてもやり続ける。

 

 

しかもその内容(勉強)は、社会ではほとんど役に立たないものばかり…。 

 

そんな子たちが、 

 

教科書もなく、やさしく教えてくれる先生もおらず、過去問もなく、与えられた環境の中で正解のない答えを出すことを日々求められる社会で、逞しく生き続けることが出来ると本当に思います?

 

育つんだったら私も 

 

大量にいる勉強の出来ない子、勉強は出来るけど頭は悪い子たちを集めて、パソコン教材を使って反復反復でテストの点数をあげて、中学生たち(の親)から、毎月2~3万円程度の授業料をいただき(中3では5万円はとっちゃうし♪)、その塾の運営を学生や就職活動でこぼれた若者に任せて楽をします。 

 

育つんだったら遠慮なくそうします。 

 

企業で大量の学生たちを面接してきて、社員研修をしてきて、管理職として部下を育ててきて、実際にみてきた多すぎる「指示待ち人間」「マニュアル人間」を育てた原因の一つが、小さい頃からの教育環境であると、はっきりわかったんです。 

 

塾・習い事の仕組みは「依存する」子どもを育てる恐ろしいものだとわかったんです。

(もちろん原因はそれだけではありませんよ) 

 

塾通いで加速する学力低下

 

塾を開くときに決めたマイルール「我が子にさせることだけ塾でやる」に引っ掛かるんです。

 

「我が子にさせないことは他人の子にもさせない」というルールです。

 

 それを破って目先のお金を稼ぐことは私にとっては非常に苦痛になり、間違いなく人生の終わりに後悔すると思ったからやらないんです。

 

だから収入は学習教室をあてにせず、いろんな副業で補っています(苦笑)

 

なぜそんな学習教室を続けているかというと…

 

どんぐり倶楽部の 我が子を守るために もかなり影響しています。

 

本当に悲惨なことになってるじゃないかという危機感です。 

 

これがなかったら、我が子を健全に育てる方法を見つけた時点で塾はやめて、パソコン教室にシフトしていたかもしれません。もともとそのために塾を開きましたし、募集も経営もパソコン教室のほうがはるかに楽でしたから。 

 

いまは学習教室を、趣味、ライフワークとして楽しみながらやってますけど♪

 

 だから、どんな家庭の相談にものっていますが、お子さんを受け入れるには条件をつけています。

 

 

はっきり言いますが

小学校の勉強内容を理解できないような子育てをしておいて、 

 

その現状分析(家庭環境の見直し)もせずに、 

 

テストの点数を短期で上げる(本当の力が落ちる)勉強を習慣づけると、 

 

かなりの確率で「指示待ち人間」「マニュアル人間」になります。

 

勉強が得意で高度なマニュアルを遂行できるマニュアル人間であればそれなりに組織で活躍出来ますが、小学校の勉強で躓くようでは難しいでしょう。 

 

それに、いつまでもそのマニュアルが通用することはありませんしね。 

 

世の中はものすごい勢いで変化していますので、変化に対応出来ないと振り落とされます。 

 

親に聞くと、私が育った頃は塾といえば「●谷●塚」のブランドが浸透していたようです。 

 

受験をする子は少なかったので、その子たちのその後については今でも話題になるそうです。 

 

ある人は、就職したものの数年で退職し40代後半で毎日家にいます。 

 

ある兄弟は、それぞれ教師になったものの鬱で休職、短期の復職と長期の休職を繰り返しつつ家にこもっているそうです。親は「給料は出ているし、年金ももらえて安定してるからいいんじゃない」と言っているそうです。 

 

重症なのは全体からすると僅かでしょうが、偏差値全盛の時代でしたからそれなりに犠牲になった子は多かったでしょうね…。 

 

なぜ引きこもりやニートが増え続けて、正規雇用が減って非正規雇用が増えているんでしょう。 

 

企業が正規雇用を減らしているからだなんて思っていると痛い思いをします。 

 

そもそも、正社員として長期的に教育したい、投資をしたいと思える「人材」が減っているからですよ。企業は世の中に「ヒト」が余っている状態でも、いつでも「人材」不足なんです。

 

だから、1人で内定を10社とるような学生がいれば、100社まわっても役員面接にたどりつけない学生もいるんです。後者のような学生は「大量採用→大量退職、残ったタフな人だけ頑張って」というブラック企業しか内定がでず、入社してからボロボロにされて非正規雇用、ニート、引きこもりになっていくんです。

(必ずしも正社員がいいとは思っていません、念のため) 

 

大学入学をゴールにした子育てはやめた方がいいですよ。 

 

私はもともと教育産業の人間ではなく、企業の人材育成を主業務にしていた人間ですので、

 

どういう教育をしたらこんな学生ばっかり育つんだと教育現場にイライラしていた人間ですので、

 

無理に生徒を増やさないといけないわけではないので、

 

はっきり言ってしまいます。 

 

大体の子は、学校の宿題だけでアウトです。 

 

テレビの時間が少なくても、テレビゲームをやっていなくても、 

 

自然体験を大事にして、先取り学習をしていなくても、 

 

無策で小学校に入学して2~3年もするとメディアどっぷりの子と変わらないほど考えられなくなっている子が多いです。 (回復は多少早いですけどね) 

 

出会ってきた子どもたちが物語っています。 

 

子どもの小学校の宿題を13年やりましたから。 

 

小学校の算数の授業に5年間入りましたから。 

 

宿題が少なくても、例えゼロでも、学校でやっていること考えたら全然安心できません。 

 

宿題に出さない分、学校で大量の反復学習をさせられているだけですから。 

 

学校では演習時間は少なく宿題で演習をという方がマシーン稼働で守れますから。 

 

学校のテストを見た限り大丈夫なんだけどという方の現状分析には「どんぐり倶楽部の頭の健康診断」がおススメです。